本ページは、筆者の個人的な備忘録として読書感想を残しておくためのものです。なので、私が大切だと思ったポイントを箇条書きでアウトプットしています。今回の書籍は下記の本です。みなさんのご参考になれば嬉しく感じます。
書籍のポイントピックアップ
仕事の質とスピードを決めるのは仮説
1. なぜ仮説思考が必要か
- 早い段階で仮説を持てばうまくいく
まだ十分に情報が集まっていない中で、自分なりの仮説を持つ。限られた情報をベースに、人より早くかつ正確に問題点を発見でき、解決策につなげる思考法を身につけることができる。 - 情報洪水からの回避
意思決定時は既にある選択肢を狭めてくれるものだけが役に立つ。迅速な意思決定のためには、いまある選択肢をいかに絞り込むかという視点で情報収集すべき。網羅思考ではなく、実行案志向:答えの仮説から入るアプローチでを取るべき。 - わずかな情報から全体像を描く
例えば、実験する前に論文を書くことで、仮説検証に必要な証拠だけを集めればよくなる。分析力よりも仮説検証力が大切。幹の話があれば、仕事もスムーズに進められる。
2. 仮説を立てて使う
- 仮説・実験・検証のプロセスを繰り返す
仮説→実験→検証は繰り返すほどよい。より進歩した仮説で、実験し、検証できる。 - 仮説を立てるために「ヒラメキ」を意図的に生む
①反対側から見る。②両極端に振って考えてみる。③ゼロベースで考える(コスト2割効率化ではなく、その無駄な業務を全くなくす方法はないかを考える等)。 - 良い仮説の条件
①掘り下げられていること。②アクションに結びつくこと。
3. 仮説検証のコツ
- 実験による検証には向き不向きがある
テストマーケティングは有効な手段。ただし、乾坤一擲の商売をしている業種などはそう簡単に実験することは不可能。なので、議論や分析による検証が現実的には重要な意味を持つ。 - 上手なディスカッションのコツ
①必ず仮説を立てていく:自分なりの仮説を立てておき、先にぶつけなくてはならない。②仮説を否定せず進化を目指す:「この考えのほうが答えに近づくのではないか」「こういう視点を加えたらどうか」③論点は負けるが勝ち:相手の話をしっかり聞いて、負けて実を取る。④メンバーはバラエティ豊かに:違う役割・性格の人がいると、ディスカッションは幅広くなり仮説検証も行いやすくなる。 - 分析検証を行う目的は3つ
①問題を発見する。②相手を説得する。③自分を納得させる。
4. 仮説思考力の訓練
- 普段の生活の中で「なぜ」を繰り返す。日々の出来事から将来を予測してみる。自分の信じていない仮説の正しさを証明する。上司の意思決定をシミュレーションする。
- 気持ち悪くても結論から考える
まずは仮説思考を部分的に取り入れる。仕事の初期に1回、少しだけ情報を集めた段階でもう1回、その時点で考えつくベストの答えをメモしておく。 - 仮説思考の繰り返しで、答えに辿り着くスピードと質が格段に上がっていく
最初の頃は仮説が外れるかもしれないが、やり直せばよい。身近な同僚。上司・家族・友人を練習台にする。
5. まとめ
- 枝葉ではなく、幹が描ける人間になろう。
感想
普段から業務の中で仮説として私が言っている内容が、この仮説思考での仮説に当てはまるのかを改めて考えるきっかけにしたい。仮説は掘り下げられていて、アクションに結びつくか。意思決定につなげるために、選択肢を絞ることができる仮説が考えられているか。全体像が描けているか、をよく考えて仕事に活かしていきたい。